四百年の刻が育む世界。/リーガロイヤルホテル京都

リーガロイヤルホテル京都が創業50周年を迎えた。半世紀にわたって、京都の街の移り様を間近に見てきたホテルには、子供の頃、最上階の「回るレストラン」で家族皆で何やらめかしこんで訪れた懐かしい情景と共に、特別な想い出を抱く方も多いのではないかと思う。
「食のロイヤル」として、四季折々の味覚を提供し、観光客や地元の人々に愛されてきたこのホテルだが、その設えに時代時代の趣を取り込んで、日々訪れる人々を楽しませてきたアミューズメント的宿泊施設としての顔も持っている。

雲母唐長×リーガロイヤルホテル京都 コンセプトルーム

50周年の節目の今年、京都人なら誰もが知っている「からちょうさん」と親しまれる雲母唐長のプロデュースで、新しいコンセプトルームが誕生した。
約400年続く日本で唯一の唐紙屋「雲母唐長」(きらからちょう)の監修で生まれた、この「金雲」「銀月」と名づけられた2つの部屋には、京都人の伝統を尊ぶ美意識と常に時代の「モード」を牽引してきた京都らしい感性が詰まっているように感じる。伝統的な文様と新しい世代のクリエイターの感性との得もいわれぬ調和が生み出す空間に、ひととき身を預けてみるのも、冬を迎える古都の過ごし方に、ふさわしいひとつのスタイルではないだろうか。

 きんうん 

金とブルーを基調としたきらびやかな光に包まれた部屋「金雲」。縁起の良い「天平大雲」文様と幸せが四方へとつながる「南蛮七宝」の吉祥文様を装飾に。唐紙師トトアキヒコ氏の独自技法「しふく刷り」を用いた〈トトブルー〉と呼ばれる深い青色が印象的な唐紙アート作品がベッドボードに掲げられている。

 ぎんげつ 

銀とブルーを基調とした光と文様に包まれた部屋「銀月」。金雲のダイナミズムを感じる意匠と対照的な静謐な世界観。ベッドボードには、雲母唐長とリーガロイヤルホテル京都のコラボ文様「想いのたけ巡るつき」を用いた唐紙アート作品が掲げられている。竹の節々に月の満ち欠けをモチーフとした意匠が施され、未来に向かって真っ直ぐと成長していく、強い意思と願いがその端正な文様に込められている。

雲母唐長(KIRAKARACHO)

雲母唐長(きらからちょう)は、寛永元年に京都で創業した約400年続く日本唯一の唐紙屋を継承してきた。唐紙師トトアキヒコと創業家の千田愛子が京都・嵯峨の地にて唐長を受け継ぎ、伝統的な襖や壁紙をはじめ、寺社仏閣などの文化財修復まで、現代の人々の暮らしに多種多様な唐紙の美を広く世界に伝えている。雲母唐長では、唐紙の文化を伝えるとともに、 紙以外の異素材や他者とコラボレーションしたプロダクトを発表するなど、文様と色の美を通じて人々の暮らしを豊かにしたいとの思いをこめたモノづくりをしている。また、唐紙師トトアキヒコは、長い唐紙の歴史において初めて美術(アート)として作品を発表し、伝統的な唐紙に新しい道を切り拓いている。独自の技法から生まれる深淵な青い唐紙作品は、詩情が宿るスピリチュアルな〈トトブルー〉と愛されている。

【公式HP】https://kirakaracho.jp

リーガロイヤルホテル京都 創業50周年特別企画
新作唐紙アート「いのち」ロビー展示

雲母唐長 唐紙師 トトアキヒコ氏による「想いのたけ巡るつき」を用いた新作の唐紙アート『いのち』を常設します。

リーガロイヤルホテル京都


京都市下京区東堀川通り塩小路下ル松明町1番地
TEL:075-341-1121(代表)
公式ホームページ:https://www.rihga.co.jp/kyoto
▼京都からのアクセス
京都駅より徒歩約7分 他
JR京都駅八条口より専用シャトルバス運行中


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