Loved real kyoto 匠
学校法人 ノートルダム女学院
常勤理事 髙橋 博
詰め込み型から発信型へ。未来へ活かす英語教育を。
英語が話せない日本人。この世界に恥ずべき事実を払拭すべく、今年度からの教育改革により、公立小学校でも英語を取り入れた学習が始まった。しかし、今から半世紀以上も前から、それを実践してきた小学校がある。京都の名門、ノートルダム学院小学校だ。理事の髙橋博氏によると、授業は「ネイティブによるオールイングリッシュ。日本語はほとんど話しません」とのこと。英語での意見発表やインタビューといった、コミュニケーションの場を多く取り入れている。そうして1年生から常に音としての英語に触れているため、子どもたちは当たり前のようにネイティブの発音ができるのだという。
今まで日本の英語教育は、知識の詰め込みといったインプットが中心で、アウトプットは試験などで一人黙々と紙に記す以外ほとんどしてこなかった。「しかし実際、社会に出た時にはそれでは通用しません。特にグローバル社会において、自分の意思を明確に伝えるのはとても大切なこと」。英語はそのための手段であり、使いこなしてこそ学ぶ意味があるのだ。「さらに英語は、肯定か否定かの結論がまず先に出てくる言語なので、それを学ぶことは、自分の考えを整理し、判断する力、そして決断する力を養うことにも繋がります」。
すべては、社会で活躍できる人間を育てるため。これからの未来を担う子どもたちのため、私たちも本来あるべき教育の姿とは何かを、見極めていかなければならない。
髙橋 博 – profile
1948年、京都生まれ。民間より聖パウロ学園高等学校の校長就任、のち理事長に。以後、多くのカトリック系学校で独自の教育改革を行い、すべてを人気校に成長させる。2019年ノートルダム女学院常勤理事就任、現在も学校改革を進めている。
学校法人 ノートルダム学院小学校
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